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大学を2度中退した脱落者が放送大学の名誉学生を目指す物語
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 9時30分頃にNHKホールに到着すると、開場時刻の30分前だというのに多くの出席者が集まっており、正面入口脇に掲げられた「放送大学学位記授与式」の立て看板の前では記念撮影の順番待ちができている。立て看板での記念撮影は早々に諦めて、ホール入口の前に陣取り、開場時間を待つ。

 10時になると、2年前に引き続き一番乗りで会場入り。地域ごとに指定されている受付場所も2年前と同じ場所であったが、2年前は所属センターと氏名を確認していたと思うのだが、今回は「卒業生ですか?」と確認されただけで、次第の入った封筒を手渡された。



 近畿地区の学生は、前回と同様にステージに向かって前方右端の一角が指定される。出席者の多い関東地区の学生がステージ正面席となっているが、なんとなく関東優遇のきらいがある。正面中央席が空席ばかりでは、見栄えの問題もあるだろうが、わざわざ地方から上京してくる学生にも配慮して、正面の席を割り当ててあげてもよさそうなものだ。

 

 開式の辞に続いて、国家演奏が始まる。昨今の「君が代」斉唱問題に配慮してか、国家演奏という形式をとっているが、放送大学の学位記授与式においては、事実上の君が代斉唱となっており、会場内には君が代を斉唱する学生の声が響き渡る。続く来賓紹介であるが、今年度の学位記授与式にも大臣の姿はなく、文部科学省は大臣政務官、総務省は大臣官房審議官の出席であった。

 

 卒業証書・学位記授与では、平成27年度教養学部卒業生が4,954名と発表される。心理と教育コースが1,528名で最も卒業生が多く、続く生活と福祉コースが1,582名、人間と文化コースが742名と半数以下となり、社会と産業コースが717名、自然と環境コースは282名、情報コースが137名、その他旧専攻の卒業生が131名という内訳である。今年度の卒業生代表は心理と教育コースを修了した学生であった。

 

2年前は大学院博士課程の創設で、話題に事欠かない学長式辞であったが、今年度はさすがにネタ切れの様子であり、専門分野の基礎になる教養という大局的な学習の重要性を述べるに留まった。



 卒業生・修了生謝辞では、1994年に入学したという学生が登場した。1994年と言えば、私が最初の大学に入学した年でもある。22年越しの卒業とは恐れ入るが、実際は翌年に休学。復学したのは2011年とのことで、2011年も私が放送大学に最初に入学した年でもあり、少なからず縁がありそうな経歴の持ち主であった。

 

 学長表彰では最年少41歳から最年長87歳までの名誉学生29名が表彰される。最年少が40代というのは随分と年齢が高いようにも思えるが、放送大学の名誉学生になるためには最短でも3年次編入で12年間の在籍が必要であることを考えると、20代の頃から放送大学で学んでいたことになる。私の場合は、30代後半から学習を始めたため、最短でも40代後半での達成となる見込みだ。続いて、教育功績賞として、オンライン授業の制作と配信開始に功績のあった近藤智嗣教授と、2年連続で学生による授業評価で1位の評定を得た高橋和夫教授が表彰された。

 

 最後は学歌斉唱である。今度は演奏ではなく、紛れもなく斉唱であり、檀上にも放送大学学園本部同窓会千葉学習センター・神奈川学習センター合唱団が並ぶ。指揮は2年前と同じく岡部学長だ。

 やはり2度目の学位記授与式なので、前回のような新鮮さは感じられないが、長い学生生活の中でも節目になるので、今後とも可能な限り学位記授与式には参加したいと思う。

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 昨年9月の学位記授与式のときは、
京都学習センター近くの「京都伏見ラーメン萬福」でラーメンを食べたので、今回もラーメンつながりで「野郎ラーメン渋谷センター街本店」に立ち寄ってみた。24時間営業なので時間を気にする必要がない。

 朝なので閑散としているが、それでも先客が5人ほどあった。なかなかの人気店で、昼食時や夜間には行列ができるようだ。「野郎ラーメン」という店名のとおり、野郎の腹を満たすガッツリ系のラーメン屋である。

 看板メニューである「豚骨豚野郎ラーメン」(1,030円)を店外の券売機で食券を購入。追加で大盛やトッピングもあるが、若くはないので余計なことはしない。

 店内で食券を渡すと、店員から野菜はゆでか焼きかと尋ねられる。野菜の調理方法を選択できるのは珍しい。ゆで野菜では面白みがないので、焼き野菜を選択する。

 しっかりと炒めた野菜が盛り付けられ、大きな厚切りチャーシューが3枚並んだ。麺は太麺で、野菜、チャーシュー、麺の3点セットでガッツリ食べさせる趣向のようだ。ノーマルでも食べ応え十分で、朝昼兼用のブランチどころか、朝昼晩兼用の食事となった。

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 大阪バスの「東京ニュースター号」は定刻の6時20分に東京駅八重洲口に到着した。定刻より10分早着であるが、長距離高速バスとしては定時運転であったと言えよう。東京ー京都間を結ぶ夜行バスは多数あるが、学割が適用される大阪バスはコストパフォーマンスが非常に高い。2年前から大幅値上げがあったとはいえ、季節や曜日と問わず片道6,480円で独立3列シートを利用できるのは破格である。

 時間があるので、東京駅の券売機で「青春18きっぷ」を購入し、昨年3月に開業した東京上野ラインで上野へ移動。上野からは山手線でおばあちゃんの原宿と呼ばれる巣鴨に降り立った。お年寄りが集まる場所なので朝も早い街だろうと予想したがまったくの宛て外れで、巣鴨地蔵通商店街はシャッターが下りたままで閑散としており、近所の住民のジョギングコースになっているようであった。



 江戸六地蔵尊の一つとして知られる真性寺に立ち寄ったり、巣鴨地蔵通商店街のイメージキャラクターすがもんのおしりを触ったりして時間を潰す。ちなみにご利益は恋愛成就らしい。商店街を5分ほど歩いていくと、右手にとげぬき地蔵と呼ばれる巣鴨のシンボル高岩寺が現れる。しかし、朝の7時代では、門前の屋台は開業準備中で、人影も少ない。本尊は非公開なので地蔵尊を拝観することはできず、代わりに本尊の姿を写した和紙に病気平癒を祈願した。

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 平成28年度第1学期の印刷教材が届いた。いつもであれば2個口で届くのであるが、今回は3科目の登録なので1個口で収まっている。かつては、春分の日の連休に印刷教材が間に合わないことが多かったのだが、入金から印刷教材の発送まで、随分と早くなったような気がする。この点は放送大学の大きな改善点である。おかげで10日後に控えた学位記授与式に参加するための車中でも予習ができる。

 通信指導問題の提出期限は、平成28年6月7日(火)必着となっており、履修科目数が少ないからと呑気に構えていると失念してしまいそうなので注意が必要だ。

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 科目決定通知書と払込取扱票が届いた。平成28年度第1学期の授業料は33,000円となっている。放送大学入学以来、納入する学費としては最も少ない。これはカリキュラム改正によって、所属コース以外のコース科目を履修することを躊躇せざるを得なくなったことが影響している。

 支払手続きは、いつものようにインターネットバンキングで済ませた。放送大学ではインターネットバンキングでの支払いを推奨していないが、入金額を間違えなければ問題なく受け付けてもらえる。

 しかも、今回の振込期限は従来どおりの3月31日(木)までであるが、3月末日までに印刷教材が届くようにするためには、3月13日(日)までの支払いが必要となっている。

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 カリキュラム改正に不満があれば、履修登録をしないという手法もあるが、とりあえず来学期からの人間と文化コースについては、旧カリキュラムが適用されるので実害はない。平成28年度第1学期の履修登録期限が迫っているので、未開封の封筒から授業科目案内を取り出して、まずは学部単位認定試験時間割を開く。試験を受けられるのは週末のみなので、必然的に7月24日(日)、30日(土)、31日(日)の3日間からの科目選択となる。これまでは、既に卒業している社会と産業コース、生活と福祉コース以外の専門科目が履修の対象であったが、来学期からは所属コースである人間と文化コースの専門科目のみが履修の対象となるので、履修パターンは極端に制限される。しかも、人間と文化コースの専門科目は、既に22単位を履修しているため、卒業に必要な単位は4科目8単位である。今学期で4科目を履修してしまっても良いのであるが、そうなると卒業までの残り2学期は、何も履修しないで過ごすしかなくなる。負担の分散を図るのであれば、2科目4単位程度の履修が適当であろう。

 単位認定試験時間割を眺めて目に留まったのは、7月30日(土)2時限目の「日本古代中世史(’11)」と31日(日)2時限目の「日本近世史(’13)」の2科目である。人気が高い割には、印刷教材を熟読しないと太刀打ちができないレベルの試験問題が出題されるとも聞くが、高校時代に日本史は得意科目だったので、挑戦してみようと思う。今学期は、この2科目のみの履修に留めるつもりであったが、7月30日(土)1時限目の欄に「舞台芸術への招待(’11)」の科目名が目に入る。数少ないインターネット未配信科目であるが、それだけ著作権関係が複雑な科目ということでもあり、放送教材もユニークそうだ。効率的に試験を受けることができることもあり、追加で履修登録を行った。


 今回は、カリキュラム改正の影響で3科目6単位の履修登録に留まることとなった。少々物足りなさを感じないこともないが、コース科目の先取りを許さない放送大学のカリキュラムに従ってグランドスラムを狙うにはやむを得ない。

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 平成27年度第2学期の成績通知書と単位修得状況一覧(単位認定書)が届いた。第1学期に引き続き、WAKABAでの成績発表の翌日に到着した。放送大学で履修した単位数の累計は5年間で140単位となり、単位数だけであれば、放送大学の卒業要件となっている124単位を上回る。単位修得一覧表の授業科目欄も残り5科目分となり、いよいよ2枚目が視野に入ってきた。しかしながら、カリキュラム改正の影響により、今後の放送大学での履修科目数は大幅に制限せざるを得ない。所属コース以外のコース科目を履修してしまうと、卒業要件に一切反映されないばかりか、当該コースへ再入学したときに履修制限を受けてしまうことになるからだ。そろそろ来学期の履修登録を済ませなければならないのであるが、旧カリキュラムの人間と文化コースの卒業要件を満たすためには、残り4科目8単位となっている。今後は他コースのコース科目を履修することがタブーになるので、私が履修すべき科目は、週末の試験日程のうち、人間と文化の専門コースに限られるのである。

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 本日0時にWAKABAで平成27年度第2学期の履修成績が公表された。最も、学生が一斉に0時にアクセスするため、なかなか成績が表示されない。この現象も毎度のことなので、そのまま成績表示のWeb画面をそのままにして、別ページで他のサイトを閲覧して過ごす。今回は0時20分過ぎに成績画面が表示された。

 放送大学の履修成績は点数ではなくⒶ(100~90点)、A(89~80点)、B(79~70点)、C(69~60点)、D(59~50点)、E(49点以下)で評価されるという。60点未満は不合格だが、わざわざ50点以上と49点以下を区別しているのは放送大学の特徴であろう。第2学期の結果は以下のとおり。


児童・生徒指導の理論と実践(’11) Ⓐ
心理学研究法(’14) Ⓐ
数学の歴史(’13) 

博物館展示論(’12) 
映像メディアのCGと基礎(’13) Ⓐ

 入学時以来の5科目という少ない履修科目数に留めたこともあって、久しぶりにオールⒶという成績を修めることができた。モチベーションが低い中、今回の勝因は、過去問対策を念入りに行ったことにある。1学期に「精神分析とユング心理学(’09)」で、過去問対策がおろそかになったことに対する反省から、これまで印刷教材の精読に費やしていた時間を、今学期は過去問対策に充てた。いささか点数稼ぎに特化した作戦であるが、過程よりも結果がすべてである。

 本来であれば、心理と教育コースの幸先の良いスタートが切れたと喜ぶべきであろうが、カリキュラム改正の影響で素直には喜べない。4月からは人間と文化コースへ移籍するため、今回履修した5科目中4科目8単位は卒業要件には一切加味されなくなってしまったからである。それどころか、履修制限という足かせが付けられるので、今後、他コースに再入学した際には、履修できる科目が減ってしまうというデメリットを被ることになる。せめて履修登録する前にカリキュラム改正が知らされていれば、無意味な4科目を履修する必要もなかったのだ。


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 本日9時から平成28年度第1学期の履修登録申請が始まった。しかし、多くの放送大学生にとっては、平成27年度第2学期の裏技解禁日として認識されている。

 毎回同じ説明になってしまうのだが、知らない方のためにあえて説明を繰り返す。「裏技」とは、成績発表前に履修科目の合否を確認する方法である。具体的には、WAKABAから1学期の科目登録をするときに、2学期に履修した科目をわざと登録申請するという手法だ。当然のことながら、エラーメッセージがなされるのだが、このエラーメッセージの内容が合格科目と不合格科目とで異なるというのだ。すなわち、「履修済みの放送科目は申請できません。」ならば合格、「履修中の放送科目は申請できません。」ならば不合格という具合である。



 まずは、現在の所属している心理と教育コースの専門科目である「児童・生徒指導の理論と実践(’11)」及び「心理学研究法(’14)」の履修登録を試してみる。
「履修済みの放送科目は申請できません。」という定番のエラーメッセージが表示され、無事に単位は修得できたようだ。



 次に、自然と環境コースの専門科目である「数学の歴史(’13)」の履修登録を試してみる。こちらも。「履修済みの放送科目は申請できません。」という定番のエラーメッセージが表示され、無事に単位は修得できたようだ。



 情報コースの専門科目である「映像メディアとCGの基礎(’12)」は、今学期で閉講するため、本来であれば裏技は適用できない。なぜなら、裏技は次学期の履修登録を通じて合否を確認する手段であるため、次学期に開講されない科目には原則適用できないのである。しかしながら、「映像メディアとCGの基礎(’12)」については、次学期から開講する「CGと画像合成の基礎(’16)」に映像メディアとCGの基礎(’12)」の履修者に対する履修制限があるため、この科目を履修登録することによって裏技を使うことができる。試しに履修登録を申請してみると、「履修済みの放送科目の改訂後の科目は申請できません。」とのエラーメッセージが表示された。

 平成27年度第2学期には「博物館展示論(’12)」も履修しているのであるが、こちらも今学期で閉講する科目である。次学期からは同じ科目名の「博物館展示論(’16)」が開講するのであるが、担当講師が交替し、履修制限がないため、裏技は使えない。ただし、「博物館展示論(’12)」に関しては、万が一にも不合格の可能性はないので、裏技でわざわざ合否を確認する必要性すらない。モチベーションの低い状態での受験であったが、まずは5科目10単位は無事に履修できたということであろう。


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 放送大学から平成27年度学位記授与式の案内が届いた。今年度は3月26日(土)の午前11時からの開催となっている。場所は定番のNHKホールである。私は9月卒業生のため、既に京都学習センターの学位記授与式に出席し、学位記も手にしているが、大学全体での学位記授与式は3月にしか開催されないので、9月卒業生も出席することが認められている。NHKホールでの学位記授与式には2年前にも出席しているので、わざわざ東京に出向く必要もないのであるが、節目であるので、今回も学割夜行バスを利用した0泊3日(2車中泊)の強行軍での参加を計画している。どうせなら、3月19日(土)の開催にしてもらえれば、3連休でゆとりのある日程となったのだが、会場の都合であろうと推察する。学位記授与式をNHKホールで行うことは、放送大学のステイタスみたいなものなので、会場を優先すれば、日程に融通が利かなくなる。案内には出欠確認の郵便はがきが同封されており、2月15日(月)の消印有効となっている。



 学位記授与式の終了後には、例年通り同窓会主催の2015年度「卒業・修了祝賀パーティ」も予定されている。前回は紀尾井町のホテルニューオータニであったが、今回は品川プリンスホテルとなっている。参加費は10,000円で、1口1,000円以上の放送大学への寄付を求められている点は前回と同じ。当初は学位記授与式に参加するのであれば、ついでに参加してもよいと思っていたのだが、カリキュラム改正に伴う経済的損失の穴埋めを少しでも行うのであれば、「卒業・修了祝賀パーティ」の参加見送りしかないと思っている。こちらは3月16日(水)までに申し込めば良いので、慌てて結論を出す必要はない。
 
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HN:
はやと
性別:
男性
自己紹介:
京都学習センター所属

2013年9月
社会と産業コース卒業

2015年9月
生活と福祉コース卒業

2017年9月
人間と文化コース卒業

2019年9月
自然と環境コース卒業

2021年9月
情報コース卒業

2023年9月
心理と教育コース卒業

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