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大学を2度中退した脱落者が放送大学の名誉学生を目指す物語
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 今学期の単位修得試験は、「イスラーム世界の歴史的展開(’11)」のみである。この科目に合格すれば、残り1学期を残して人間と文化コースの卒業が決まることになる。1科目なので準備も万全といいたいところであるが、1科目だけだからと気の緩みが出て来たことも否定できない。印刷教材はすべて読み込み、放送教材もすべて視聴したが、肝心な過去問の分析は不十分なまま単位認定試験に挑むことになった。

 今学期最初で最後の試験は、13時15分からの4時限目に開始される。本来であれば、余裕をもって会場入りできるはずであったが、JRが遅れて試験会場に到着したときは、既に注意事項の説明が始まっていた。

 「イスラームの世界と歴史的展開(’11)」は、大学受験の際にはまったく頭に入らなかった中東地域の歴史を理解するのに非常に役に立った。また、日本人の多くが有しているイスラームに対する誤解を解消するのにも役立つであろう。異教徒でも降伏すれば、生命と財産だけではなく、信仰までも保証するとは、何と寛大な宗教なのであろうか。ユダヤ教、キリスト教とも同一の神を信仰しているというのも驚きであった。

 さて、肝心な試験はというと、12問の4肢択一問題。1問目から時代の並べ替えという嫌な問題が出題されたが、アラビア半島から順次勢力を拡大していったとという基本を理解していれば、何とか解答できる問題であった。基本は過去問ベースなのであるが、まったく同じ出題というよりは、正誤を入れ替えたりと工夫がなされているので、単純な丸暗記では対応できない。過去問の選択肢を1肢ずつ吟味していくことが試験対策としては望ましいのではないだろうか。過去問対策を怠った私は、とりあえず1問は確実に落とした。

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 今学期最後の試験は、2時限目の「日本近世史(’13)」である。昨日の「日本古代中世史(’11)」の続編であるが、通史的な「日本古代中世史(’11)」とは異なり、各章が武士や農民といった身分や地域の異なるテーマで構成されており、非常に興味深く学ぶことができた。日程的にも昨日の午後を学習時間に充てることができたため、準備も万全である。

 出題は4肢択一式で15問の出題であるが、過去問とまったく同じ問題なので、自信を持って解答することができた。昨日の2科目は散々な出来栄えだけに、最後をしっかりと締め括ることができたのは幸いであった。当初の予定では、3科目を完璧に仕上げて試験に挑むつもりであったが、科目数が減ったことによる油断が大きく影響した試験となってしまった。


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 もやもやとした気持ちを切り替えて、2時限目の「日本古代中世史(’11)」に挑む。過去問を分析していると全く同じ出題というのは少なく、微妙に選択肢を改変しているようなケースが見られ、基本的には印刷教材の精読が要求される。今学期は3科目だけなので、時間的な余裕はあったはずなのだが、印刷教材を精読し終えたのは試験当日の未明。半徹夜状態であるが、本日の試験は、午前中の2科目だけなので、気力で乗り切る。

 「日本古代中世史(’11)」の開講年度は、5年前なので、そろそろ改訂年度を迎える。そのような科目については、主任講師も改訂科目の制作に追われたり、試験問題を作成するのが億劫になって、過去問の焼き回しという手抜きを行いがちである。「日本古代中世史(’11)」も今回はそのような出題になるのではないかと甘い期待を抱いたが、誠実な主任講師の五味文彦教授と佐藤信教授は、今学期に受験する学生のためにオリジナルの試験問題を用意してくれた。

 問1の年代順並べ替え問題から、初めて見聞きする遺跡や遺物が登場し、苦戦を強いられる。4問択一式の13問の出題であるが、判断に迷う設問も多く、前評判通りの難易度が高い出題であった。1時限目の「舞台芸術への招待(’11)」に引き続き厳しい評価になりそうだ。


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 今学期の履修科目数は過去最低の3科目。それだけにモチベーションが上がらずに準備不足のまま試験初日を迎えることになった。今学期最初の試験は、1時限目の「舞台芸術への招待(’11)」である。

 放送教材は、海外ロケ先で講義を行うなど、主任講師である青山昌文教授の熱意が感じられたが、過去問を確認すると、まさかの正誤問題。正答確率だけなら択一式よりも歓迎する学生も多いのかもしれないが、正誤問題ほど難しい問題はない。明らかに正誤がはっきりしている問題であれば良いのだが、設問によっては、主任講師の主観が入りこんでいるような文章も紛れている。放送教材と印刷教材をしっかり勉強していれば難しくないのであろうが、文章のニュアンス次第で正誤が分かれることもある。通常の択一式問題であれば、消去法という手法があるのだが、正誤問題では消去法が使えない。せめて過去問の解答が公開されていれば、そこからニュアンスを推測することもできるのであるが、残念ながら
「舞台芸術への招待(’11)」は、数少ない解答非公開科目となっている。

 試験対策は教科書を精読するよりは、過去問の分析が中心となる。1問ずつ印刷教材に当たりながら、自分で正誤を判定していく。印刷教材にズバリの記述がない場合は、非常に判断に苦しむのであるが、なんとか試験前日までに自分なりの解答を用意した。おかけで印刷教材を通読する余裕はなかった。

 出題傾向は今学期も同じで正誤問題が10問である。〇と✖というマーク欄はないので正しければ①、正しくなければ②をマークする。幸いにも、過去問ベースの出題が多かったので無事に単位は修得できそうである。もっとも、自分で用意した解答が正しかったと仮定した場合のことではあるが・・・。試験終了後も不安が付きまとう科目であった。

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 興味を持って取り組んだ博物館シリーズも今学期の「博物館展示論(’12)」が集大成となる。人間と文化コースの専門科目は、
「博物館展示論(’12)」を含めると6科目12単位を稼いだことになる。勢いで博物館学芸員資格も狙いたいが、心理と教育コースの専門科目である「現代の生涯学習(’12)」の単位が不足しているのと、外部で受講しなければならない博物館実習がネックになっている。

 「博物館展示論(’12)」は、博物館学芸員関連科目では最も易しい科目といわれているが、佐々木利和教授が担当する講義は今学期が最後で、来年度からは担当講師が交代してしまう。新しい講師がどのような方針で試験問題を作成するのかは不明であるが、これまでよりも易しくなることはまず考えられない。そうであれば、駆け込みで単位を修得してしまった方が賢明である。しかも閉講科目であれば、主任講師も気合を入れて新しい試験問題を作成する気力も失せるはずだ。今学期の「博物館展示論(’12)」は、過去問の寄せ集め問題であると予想する。

 過去問対策を万全に行って試験に挑んだ結果、予想は見事に的中し、出題された10問すべてが過去問からの出題で、印刷教材を開くまでもなく10問を完答した。周囲の受験生の様子を観察していると、印刷教材をめくりながら解答を探す姿が多い。初見であっても、正解を導き出すのにそれほど労力を要するものではないが、オアシス科目(楽勝科目)だからといって、事前に何らの対策を講じることなく試験に挑む受講生が多いのも特徴である。そのような受験生がいるので、どのような科目でも平均点が100点になることはないのであろう。


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 平成27年度第1学期の締め括りは、6時限目の「博物館情報・メディア論(’13)」となる。博物館学芸員資格科目では、「博物館資料保存論(’12)」に次ぐ難易度との評判である。確かに、過去4回の試験問題を確認する限り、過去問と同じ問題が出題されたことはない。印刷教材を念入りに読み込んでおかないと、これまでの試験は太刀打ちできなかった。しかしながら、過去問対策を怠った失敗は「精神分析とユング心理学(’11)」で思い知らされたので、試験直前の時間は、過去問の確認に専念することにした。結果的に、この選択は正解であった。

 試験問題を確認すると、択一式10問の出題で、直前に見覚えのある問題が並んでいる。奇しくも、過去4回の試験実績だけで、過去問は出題されないと判断するのは早計である証明となった。やはり、過去問対策というのは、放送大学の単位修得試験では重要であると言えよう。


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 猛暑日最後の試験は、8時限目の「博物館資料論(’12)」である。明日に受験予定である「博物館概論(’11)」や2時限目に受験した「博物館資料保存論(’12)」とも関連性の高い科目である。もっとも、持ち込みが可能で、過去問からの出題も多いので、単位稼ぎのために受講する学生も多いようだ。

 今回も択一式10問の出題で、通信指導問題、自習型問題、過去問からの出題は、10題中9題というものであった。答えを書き写すだけで90点が取れてしまう科目というのも珍しい。ところが、周囲の受験生を見ていると、通信指導問題や自習型問題、過去問を参照している受験生は少ない。そもそも印刷教材以外は何も持ち込まない受験生が多いのである。試験問題が易しいので印刷教材だけで十分と考えているのか、過去問はもちろん、通信指導問題や自習型問題すら対策を講じていない、準備をしていないという学生が多いのかは不明である。

 また、この時間にちょっとしたトラブルが発生した。試験開始後、30分が経過していないにもかかわらず、退出をしようとした学生がいたのだ。試験監督と押し問答を行い、他の受験生にとっては迷惑なことこの上ない。退出禁止に納得しない学生に対しては、答案を無効にして即刻退出させるなど、毅然とした対応をしてもらいたい。いつまでも、押し問答をされては、他の学生に迷惑である。


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 猛暑日での単位修得試験の2科目目は、3時限目の「日本文学の読み方(’09)」である。既に開講から6年目を迎えており、本年度で閉講が発表されている。

 「日本文学の読み方(’09)」
は、持ち込み可能で平均点が高いことからオアシス科目(楽勝科目)とて知られているが、島内裕子准教授が担当する科目は、平均点が示しているほど、楽して単位が取れる科目ではない。その理由は、通信指導問題や自習型問題、過去問からの出題が少ないうえ、印刷教材からは万遍なく出題されるからだ。目次や索引を活用すれば、印刷教材の該当箇所にたどり着くことはできるのだが、そこから正解を導くためには、試験時間中に印刷教材の該当箇所から読み取らなくてはならない。出題数10問の択一式試験であるにも関わらず、途中退出が少ないのは、試験時間中に四苦八苦している学生が多い証拠だ。

 今回も択一式10問の出題と例年通りの傾向。過去問からの出題もみられ、閉講年度なので、単位を落とすことのないように島内准教授の学生に対する心遣いであろうか。しかしながら、初見の問題は、やはり印刷教材でしっかり確認する必要が生じ、退出可能時刻である12時05分を経過しても、誰も退出する様子はない。私も、途中退出時間ギリギリの12時20分にようやく退出することができた。


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 最高気温が38℃の猛暑日に平成27年度第2学期単位認定試験のピークを迎える。試験会場となる京都キャンパスプラザのロビーは、ほとんど冷房が効いていない。試験会場となる5階の第1講義室は、多少はマシではあるものの、噴き出した汗は流れ続けて止まらない。


 最悪のコンディションで挑む最初の試験は、2時限目の「博物館資料保存論(’12)」である。博物館学芸員科目の中でも最難関という評判であるので、気が抜けない。試験直前の追い込みは、ほとんど「博物館資料保存論(’12)」の対策に費やしたといっても過言ではないだろう。

 ところが、今回は、劣悪な試験会場の環境を想定していたかのように良心的な出題が多く、拍子抜けする。過去問と同じ出題も数多くみられた。まるで、これまでに単位を落とした学生の救済策ではないかと思うほどである。まさか、猛暑日の試験となることに配慮して、難易度を引き下げてくれたわけではないだろう。どうしてもこの科目を履修しなければならない学生が受験しているのだろうかと憶測をしてしまうほどだ。いずれにしても、無事に「博物館資料保存論(’12)」の単位を修得できる見込みが立ったのは有難い。放送大学の単位認定試験は、往々にして受験するタイミングが成績に影響してくる。


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 持ち込みが可能で平均点が高く、放送大学ではオアシス科目(楽勝科目)として名高い科目が「西洋音楽史(’13)」である。当初は人間と文化コースの単位稼ぎに履修登録したが、断片的なクラシック音楽の知識が、この科目を受講したことにより体系的に理解できるようになった。ラジオ講義であるが、名曲と呼ばれるクラシック音楽を聴く時間が多いので、楽しく受講をすることができた。

 試験会場で周囲を見渡すと印刷教材のみを持ち込んでいる学生が多い。しかし、「西洋音楽史(’13)」は、通信指導問題、自習型問題や過去問からの出題も多い。事前にしっかり対策をしているので持ち込みする必要はないと考えているのかもしれないが、持ち込みをしておけば、記憶が曖昧な問題であっても、その場で参照できるので解答時間の節約になる。見直しの時間を利用して答え合わせもできるので、私は基本的に持ち込み可能な科目については、通信指導問題、自習型問題、過去問は必ず持ち込むようにしている。

 今回も出題数は10問で、通信指導問題、自習型問題、過去問をマスターしておけば満点が狙える出題であった。試験問題が簡単過ぎると憤慨する学生もいるようだが、オアシス科目に位置づけることで、これまでクラシック音楽にまったく興味を持たなかった人たちが、「西洋音楽史(’13)」を履修することで、クラシック音楽を知るきっかけを得ることになる。幅広い教養を身に付けるという観点からは、オアシス科目の効用というものが認められるのではなかろうか。

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プロフィール
HN:
はやと
性別:
男性
自己紹介:
京都学習センター所属

2013年9月
社会と産業コース卒業

2015年9月
生活と福祉コース卒業

2017年9月
人間と文化コース卒業

2019年9月
自然と環境コース卒業

2021年9月
情報コース卒業

2023年9月
心理と教育コース卒業

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