放送大学の授業は無料で視聴することができるため、単位認定にこだわらないのであれば、科目履修生にならずとも、テキストさえ購入すれば、聴講は可能である。受講生であっても、試しにテキストのみを購入して聴講し、内容が良ければ次の学期に履修することも可能である。放送大学では、テキストを不要とすれば、1単位あたり500円を値引きしてくれるので、テキスト代が無駄になることはない。
無料で図書目録やカタログを発送してもらえるようなので、試しに資料請求をしてみた。 現在、発行されているカタログは、2010年度版で、2011年度版は2月下旬以降の発送になるようだが、どのようなものか興味があったので、とりあえず2010年度のカタログを請求してみた。
「合格通知書」には、振込用紙が同封されており、支払期限は平成23年3月31日となっている。期限までに学費を振り込まなければ自動的に合格は取り消される。
通常であれば、期限ぎりぎりまで支払いを引き延ばすのであるが、放送大学では早く学費を支払った方が早く教材を手にできるというメリットがある。インターネット配信をしている科目であれば、4月を待たずに受講を開始できるし、合格通知書と学費の領収書を持参すれば、学習センターの利用も可能となるようだ。
インターネットバンキングからの払込みは認められず、同封の振込用紙で銀行かコンビニエンスストアから振り込まなければならない。手数料は振込人負担だ。3万円以上の場合、みずほ銀行だと525円、ゆうちょ銀行以外の銀行は840円と割高。銀行から支払うぐらいであれば、コンビニエンスストアが安くて便利だ。こちらの手数料は315円である。最も安いのはゆうちょ銀行で、窓口だと320円とコンビニエンスストアよりも若干高くなるが、ATMを利用すれば280円で済む。わずかな差ではあるが、無駄なお金は1円でも使いたくないので、郵便局のATMから学費を振り込んだ。ATMであれば窓口が閉まっている週末でも振込み手続きができる。これで私も晴れて4月から大学生である。
放送大学への願書を発送してから12日目。放送大学からの封書が届いていたので開封してみると、「合格通知書」であった。通知の日付は平成23年1月25日となっている。放送大学長の名前と押印もきちんとある。大学の合格通知を受け取ったのは、16年ぶりのことである。入学試験を受けたわけでもないのに、「あなたは、平成23年度第1学期入学者選考の結果、下記のとおり合格しましたので通知します。」と恭しい記載がある。
編入学も無事に認められたようで、入学年次は「第3年次」と記載されていた。もっとも、認定単位数は当初の予定どおり、第1学期が始まってから通知されるため、合格通知書には認定単位数の記載はない。所属学習センターは「京都学習センター」で、平成23年度第1学期の登録決定授業科目も記載されていた。
学費明細は、入学料22,000円、授業料55,000円で、余計な費用は一切計上されていない。今から考えても、編入料などの諸経費を負担させられる大学を選ばなくて正解だったなと感じる。
世間では国立大学の願書の提出が始まったばかりであるが、一足早くサクラ咲く季節を迎えることができた。毎日の通勤時に受験生を見掛けたら、4月から同級生だぞと心の中で呼び掛けてみよう。
まず、ラジオ講座はすべてインターネット配信を行っているので、自宅でいつでも聴講することが可能である。今回、私が登録した科目のうち、ラジオ講座は次のとおり。
① 市民と社会を知るために(’08)
② ジェンダーの社会学(’08)
また、放送大学では、試験的にテレビ講座もインターネット配信を行っている。今回、私が登録した科目のうち、インターネット配信をしているテレビ講座は次のとおり。
① 失敗予防の住まい学(’09)
② 現代日本の政治(’11)
結局、視聴する術がなく、学習センターでの視聴が必要となる科目は、わずかに次の1科目だけであることが判明した。
① 日本政治外交史(’07)
放送大学では、新学期が始まる前であっても、授業料を振り込めば教材を送ってもらえるので、4月の入学を待たずして、インターネット配信の授業は受講できることになる。時間を有効に活用して、試験前に追い込まれることのないようにしていきたい。
専門科目(社会と産業コース) 合計6単位
① 日本政治外交史(‘07)
② 現代日本の政治(‘11)
③ ジェンダーの社会学(’08)
専門科目(生活と福祉コース) 合計2単位
① 失敗予防の住まい学(’09)
基礎科目 合計2単位
① 市民と社会を知るために(’08)
卒業に必要な単位は62単位であるため、今回はそのうち10単位を履修登録したことになる。このペースで履修をしていくと、卒業までに必要な期間7学期(3年半)ということになる。もっとも、最後の学期は2単位のみを残すことになるので、どこかで12単位を履修すれば3年で卒業が可能だ。
一方、「社会と産業コース」の専門科目30単位が卒業要件となるため、今回はそのうちの6単位の修得を目指すことになった。このペースで専門科目を履修することになると、卒業要件の単位を取得するまで5学期(2年半)の計算だ。
これからどのように環境が変わっていくかわからないが、3~4年かけて卒業を目指すのが無理のない計画のようである。まずは、履修した科目の単位を落とさないように頑張りたい。
私が興味を持ったのは「社会企画士」。なんとなく国家資格のような響きが気に入り、動機としては不純だが、認証を受けるために必要な科目も興味を持てそうなものが多かった。7月24日(日)に単位認定試験が実施される科目のうち、「社会企画士」を修得するために必要な科目としては、1限目「失敗予防の住まい学(’09)」、2限目「経済社会の考え方(’07)」、4限目「市民と社会を知るために(’08)」、6限目「ジェンダーの社会学(’08)」、8限目「生涯学習と自己実現(’06)」がある。
講義内容を確認すると、「失敗予防の住まい学(’09)」は、マンション管理士や宅地建物取引主任者資格を取得するために勉強した知識が活用できそうだったので履修を決定。「経済社会の考え方(’07)」は、専門科目の「日本政治外交史(’07)」と日程が重複するので諦める。「市民と社会を知るために(’08)」と「社会と銀行(’10)」はどちらを履修するか悩んだが、「現代社会の探究」や「市民政策論」といった他の認証制度にも応用できる「市民と社会を知るために(’08)」を履修することにした。「ジェンダーの社会学(’08)」は、専門科目を兼ねるので問題なく履修を決定。8限目「生涯学習と自己実現(’06)」は悩んだ挙句、消化不良を恐れて履修を見送った。
平成23年度第1学期は、7月24日(日)に単位認定試験が実施される科目から履修登録をすることになった。「社会と産業コース」の専門科目のうち、同日に試験が実施されるのは、1限目「ヨーロッパ政治史(’10)」、2限目「日本政治外交史(’07)」、3限目「現代日本の政治史(’11)」、4限目「社会と銀行(’10)」、5限目「現代行政分析」、6限目「ジェンダーの社会学(’08)」、7限目「現代の国際政治(’08)」、8限目「ビジネス・ファイナンス(’08)」となっている。講義名だけを聞けば、どの科目もそれなりに興味が湧くが、試験の負担を考えると8科目のすべてを履修登録するのは無謀だ。何よりも得意とする法律系科目が存在しないのも不利である。
政治関係の科目が中心となっているため、基本的には政治を学ぶスタンスで挑むことになりそうだが、私は政治学の初学者である。最初から国際政治を学ぶよりも、まずは日本の政治を学ぶのが良いだろうと考え、「日本政治外交史(’07)」と「現代日本の政治史(’11)」を履修することを決定し、「ヨーロッパ政治史(’10)」と「現代の国際政治(’08)」を外す。
一般的な大学生が履修科目を登録する場合に、単位が取りやすいかどうかを判断基準にすることが一般的である。放送大学の場合、新規開講科目を除いては、過去の試験の平均点が公開されるので、これが科目の難易度を判断するための一定の目安になる。その結果、履修科目から外したのが「ビジネス・ファイナンス(’08)」である。これは過去2回の単位認定試験の平均点が60点に届いていない。つまり、この科目を履修した多くの学生が再履修を余儀なくされているのだ。内容的には実務に役立ちそうな気もしたが、試験の負担を考えると、1学期は政治学に集中した方が望ましい。
同時に考慮しなければならないのは単位認定試験の日程だ。残念ながら放送大学ではすべての試験を週末に実施してくれない。1学期は7月下旬、2学期は1月下旬に単位認定試験が実施されるが、平日に試験が予定されている科目は履修することができない。もっとも、単位認定試験はローテーションで週末に設定されるようなので、週末に試験が設定されている科目から優先的に履修すれば済むことではある。
今学期は7月24日から31日までが試験期間。週末に該当するのは24日(日)、30日(土)、31日(日)の3日間である。1日あたり8時限まで試験が予定されているので、社会人でも最大で1学期あたり24科目48単位を履修することができる。もっとも、試験勉強の負担があるので、理想としては1日あたり3~4科目程度が望ましいと思われる。ただし、私の場合、30日(土)と31日(日)は、旅行サークルの予定が既に決まっているため、受験できるのは24日(日)に限られる。
本日、放送大学教養学部へ願書を提出した。専攻は「社会と産業コース」である。もともと、経済学部と法学部の中退歴があるので、「社会と産業コース」が取り組みやすそうだったのと、現在の仕事にも関連性があるのが理由だ。
もちろん3年次編入で、所定の様式に同志社大学法学部の成績証明書を貼り付けて提出する。これで62単位を認定してもらうのであるが、単位認定の結果は新学期が始まってからでないと通知してもらえないらしい。まあ、大学で履修した単位なので、単位認定に疑義が生じることはあるまい。
放送大学の出願で厄介だったのは、3年次編入でも高校の卒業証明書が必要であることだ。卒業証書の写しでも差し支えないため、ほとんどの人は高校の卒業証書をコピーして提出しているようだが、私は高校の卒業証書を持っていない。高校時代、学校に反発していた私は、卒業証書を破って捨ててしまったからだ。現在の高校に私を知る教師は1人もいないので、知らん顔して卒業証明書を取り寄せれば済むことであるが、余計な時間とお金が掛かってしまう。面倒だなと思いつつ、高校の連絡先を調べるために、昔の書類をひっくり返していると、大学受験のために予備でもらっておいた高校の卒業証明書が出てきた。発行日は15年以上も昔であるが、放送大学の募集要項を見ても、卒業証明書の原本を提出することは求められているが、発行年月日の制約はなかったので、とりあえず過去の証明書で代用することにする。
星槎大学への入学にかなり傾きかけていたが、最後に比較検討をしたのは放送大学であった。放送大学の存在は知っていたが、最初から検討しなかったのは、放送大学に対する誤解があったからに他ならない。
最も大きな誤解は、放送授業を必ず視聴しなければ単位を履修できないと思い込んでいたからだ。私の自宅ではCS放送を視聴できる環境にはない。したがって、放送大学に入るためには、CS放送のアンテナ工事をしなければならないと思い込んでいたのだ。しかし、実際にはCS放送を視聴できなくても、学習センターでDVDの貸し出しもしているし、ラジオ放送についてはインターネットで聴講が可能なシステムとなっていた。しかも、今後はインターネット視聴ができる授業も増えていくという。また、2011年10月からは、放送授業がBSに切り替わるとのことで、BS放送であれば視聴することが可能だ。
しかも、放送大学では、3年次編入の場合、卒業に必要なスクーリングの単位は認定してもらえることになっていた。つまり、スクーリングなしで卒業が可能なのである。
さらには、かつては京都大学にあった京都学習センターが京都駅前のキャンパスプラザ京都に移転しており、単位認定試験を受けに行く負担も大幅に軽減されることが判明した。星槎大学だと、大阪までスクーリング8単位と単位認定試験を受けに行かなければならないのだから比較にならない。
学費でも放送大学は卒業まで62単位が必要となるものの、授業料を除けば、入学金22,000円以外に余計な費用は一切かからない。テキスト代も1単位5,500円の授業料に含まれている。星槎大学では、別途テキストを購入しなければならないし、入学選考料や編入料など、諸経費がいろいろと必要になり、卒業まで40万円程度の費用が掛かりそうだ。単位履修の負担は放送大学の方が大きくなるものの、対費用効果を考えれば、放送大学は星槎大学の倍の価値があるように感じた。
結局、星槎大学への進学をほぼ考えていた私は、最後の最後で放送大学への進学に方向転換したのであった。
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