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大学を2度中退した脱落者が放送大学の名誉学生を目指す物語
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  WAKABAで1学期の履修成績が公表された。放送大学の履修成績は点数ではなく(100~90点)、A(89~80点)、B(79~70点)、C(69~60点)、D(59~50点)、E(49点以下)で評価されるという。60点未満は不合格だが、わざわざ50点代と49点以下を区別しているのは放送大学の特徴であろう。1学期の結果は以下のとおり。

市民と社会を知るために(’08) B
失敗予防の住まい学(’09) A
ジェンダーの社会学(’08) A
日本政治外交史(’07) A
現代日本の政治(’11) Ⓐ

 あらかじめ解答を用意し、時間的にも余裕があったはずの「市民と社会を知るために(’08)」の成績が芳しくないが、条件的にはどの学生も同じなので、事前に準備した解答の出来栄えが成績に反映したというところであろうか。かつて大学に通っていたときも同じような現象があり、採点する教授としては、金太郎飴のように同じような答案には、良い評価をしない傾向にあるらしい。通信指導で厳しいコメントが返された「ジェンダーの社会学(’08)」と「日本政治外交史(’07)」がA評価だったのは意外である。「ジェンダーの社会学(’08)」もその場で答案を構成した結果、オリジナルの答案が作成されたと言える。おそらく例年通りの出題で、用意していた解答を写すだけであればB評価となったであろう。試験で時間に苦しんだ「現代日本の政治(’11)」がⒶ評価だったのはうれしい限り。内容は問題なかったが、文章の構成はあまり良くなかった。それでも勉強した痕跡を答案に読み取ってもらえたのではないかと思う。

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 本日から平成23年度2学期の科目登録申請が開始されたが、1学期の成績が発表されていないため、どの科目を申請するか悩むところ。1学期に不合格となった科目については、2学期に再試験を受けなければならないので、試験日程との兼ね合いもある。

 ところが、まだ明らかになっていない単位認定結果が判明するという「裏技」が存在するというのだ。これは放送大学の学生間ではよく語り継がれている手法らしい。具体的には、WAKABAから2学期の科目登録をするときに1学期に履修した科目を登録申請するという手法だ。当然のことながら、エラー表示がなされるのだが、このエラー表示が合格科目と不合格科目とで異なるというのだ。すなわち、「履修済みの放送科目は申請できません。」と出ると、合格している。一方、「履修中の放送科目は申請できません。」ならば不合格であるという。

 実は昼間に試したところ、「履修中の放送科目は申請できません」と表示された。しかし、夜間に試してみるとエラー表示が「履修済みの放送科目は申請できません。」と変わっており安心する。どうやら10日中にシステムに単位認定結果の入力がなされたようだ。ひとまず、5科目すべてが単位認定されたようで、何らの支障なく2学期の科目登録を行うことができる。

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 放送大学本部学生サポートセンターから電話が掛かってきた。学習の御様子や御意見を伺いたいという内容であり、個人的な御意見としては、ライブラリーの貸出期限が厳しいというところ。多くの人が借りるためにはやむを得ないが、学習センターが19時に閉館してしまうのであれば、通常のサラリーマンであれば、19時までに仕事を終えて学習センターへ足に運ぶのは非常に難しい。せめて、借りた日の翌週の週末を期限にしてもらえれば、延滞などせずに確実にビデオやDVD を返却することができる。

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 今学期の最後の試験は「ジェンダーの社会学」である。持ち込み可能なうえ、ここ数年は最近のジェンダー問題について論じる出題が続いている。偶然にもインターネットのニュースで、厚生労働省の精神障害の労災認定の基準に関する専門分科会が、職場のセクハラが原因で精神疾患になった際の労災認定指針の報告書を取りまとめたとう記事を見たので、これをネタに1,000字の答案を用意しておいた。本番はこれを転記するだけで終了・・・のはずだったのだが、問題を開くと出題傾向が変わっていた。

○戦後における女性の社会参画の概要を述べ、少子高齢化を迎えるに当たって、どのようなジェンダー政策を講じる必要があるか述べなさい。

 概ね上記のような内容であったと記憶するが、これでは用意した解答は役に立たない。「労働とジェンダー」に関連する内容なので、取り急ぎそのページを開き、あらかじめマーカーをしている箇所を拾い読みし、構想を考えながら答案作成を始める。正直なところ50分で1,000字の記述は神業に近く、何もしなければ時間が足りなくなることは明白だ。とりあえず、日本の女性の社会参画は、もともと世界でも非常に高いものであったが、1970年代以降の経済成長の中で、男女別の役割が与えられて、女性の社会参画を阻害するような構造となった。今後、少子高齢化を迎えて、日本の労働力は減少し、経済の衰退が懸念される。女性の社会参画を促し、労働力を確保することが必要であり、そのためには子育てを終えた女性の社会復帰を促す政策が必要であるという趣旨のことを殴り書きした。それなりに体裁は整えた答案にはできたと思うが、高評価は期待できそうにない。

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 「市民と社会を知るために」は持ち込みが可能であるうえ、出題も過去問が繰り返し出題されている。過去問に対する解答を用意するのに時間を要したが、試験本番は気楽に迎えることができた。この科目は事前の準備が結果を左右する。

○おからが産業廃棄物に該当するということを、家族や知人にどう説明し、納得してもらうか。法令の読み方を説明しないさい。
○三民主義とは何か要約せよ。
○現代の統治者にマキアヴェッリの『君主論』を読むように勧めるとしたら、どのような仕方で読むようにアドヴァイスするか。あなたの考えを述べなさい。
○ハジババの登場人物を一人あげ、紹介しないさい。

4問中2問の選択方式で、いずれも150~200字で解答することが指定されている。今回の出題は見事にすべての出題が過去問と同じであった。すべての解答を用意してあったが、個人的にまとまりが良いと思われたおからと三民主義を選択し、解答用紙に転記する。転記しているうちに文章を校正したくなり、修正を加えたりしたが、余裕を持って答案を作成することができた。やはり50分では400字程度の記述が妥当なところだと思う。

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 本日の試験の山場となる「現代日本の政治」。「日本政治外交史」と同様に出題を毎回変えてくるのが基本であるが、前回の試験が数年前の出題と類似していたことから、今回も同様に過去の出題から引用される可能性が高いと予想した。結果は、こちらも的中で、2問とも過去に出題された実績のある問題であった。

○少数者の利益が多数の消費者の利益よりも優先される理由について具体的事例を挙げて述べよ(400字以内)
○戦後の福祉政策の変遷と改革について(400字以内)

 前者は、日本の米保護政策を引用して論じた。後者は、1973年の福祉元年の政策の背景に触れたうえで、現在の財政問題、避難回避の政治について論じてみた。これまた時間の制約が厳しく、文章校正など不満が残る出来栄えであったが、とりあえず解答を作成して提出することができた。しかし、放送大学の試験時間50分は記述式の時間としては極めて厳しい。出題者は70~60分の試験時間を想定しているのではないかと感じてしまう。50分で800字以上の記述を求められると文章校正を検討する時間は皆無に等しくなってしまう。

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 2時間目の試験は本日最初の難関である「日本政治外交史」である。この科目が難関である理由は、持ち込み不可の記述式試験ということもあるが、そのような形式論以上に、講義やテキストが明確な回答を与えてくれるものではなく、ヒントを示唆してくれるに留まるからではないかと感じた。これは同じ政治学科目である「現代日本の政治」と比較して痛感したことだ。歴史的事実や政治家の経歴から、その人の政治指導、すなわちリーダーシップを読み取り、それを評価することは素人には容易なことではない。しかし、この科目ではそれを問われる。だから科目名に惹かれて政治や歴史に興味があるからという安易な気持ちで受講すると大変なことになる。しかし、本来の大学の講義というものは、高校までのように明確な解答が容易されている問題を解くのではなく、「日本政治外交史」のように自らが考えて解答を導き出すことが求められているのであろう。

 さて、「日本政治外交史」は過去問を確認すると、比較的バラエティに富んでいて、同じ問題が繰り返し出題される可能性は極めて低いと思われる。そこで、今まで出題されていない分野からの出題を予想すると、第6章宮中と政治、第12章政治と司法、第13条自治体と改革からの出題可能性が高いと予測される。幸いにも出題形式は、2問出題の選択制であるため、予想が当たる可能性は2倍になる。この辺りを重点的に準備をして試験に挑んだ。

 結果は、見事に予想が的中した。うろ覚えの記憶だが、出題は下記のようなものであった。

○中央政府のリーダーと地方政府のリーダーの選出方法の概要を述べ、それぞれのリーダーに必要とされる資質を比較して述べよ。
○日本国憲法と大日本帝国憲法について

 どちらの問題を選択しようか迷ったものの、最初に予想をしていた地方関係の問題を選ぶ。議院内閣制と首長制に触れて、派閥の調整能力や住民の支持について論じた。正直なところ論文の構成としてはお粗末で、内容も納得いくものではなかったが、まったく的外れの解答にはなっていないと思う。ただし、通信指導でも評価は厳しいものだったので、どの程度の評価が下されるかは気になるところだ。

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 記念すべき放送大学最初の単位認定試験となった。今日は5科目すべての試験があり、他の科目が記述式であるのに対して、「失敗予防の住まい学」だけが択一式であったこともあり、正直なところもっとも手を抜いた科目であったが、やはり勉強の度合いはそのまま結果に反映されてしまう。マンション管理士や宅地建物取引主任者の資格を持っているので、それなりに予備知識はあったつもりであったが、いざ試験問題を見るとテキストの細かい内容が問われており、自信を持って解答できる問題が少ない。そもそもすべての問題が不適切なものを選べとなっており、適切な内容を知っていても、選択肢を絞ることはできるが正解にはたどり着かない。しかも問題の持ち帰りが認められなかったので、自己採点もままならない。しかしながら、出題のうち何問かは恐らく過去問と同じ問題だと思われるので、過去問をチェックしておけば6割は確保できるのではないだろうか。試験自体は悩んでも仕方がないので30分で切り上げて、2時間目以降の科目の勉強時間に充当した。

 曖昧な記憶をたどると、今回の出題は以下のとおりである。

○ 住宅性能表示制度
○ 木材在来軸組工法(屋根・床・壁・アルミサッシなどは何が支えているか)
○ 空気清浄機があれば換気は必要ないか
○ 疾病の原因となる住まい(ヒートショック・シックハウス症候群・カビの発生する条件など)
○ 気密係数
○ SI住宅(スケルトンと設備の耐久年数)
○ 宅建業者(手付金の授受の可否)
○ 管理組合(理事長や理事会は設置義務)

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 「ジェンダーの社会学」の通信指導課題が速達で返却された。選択したものは下記のとおり。

問1 生物学的性差とジェンダー(社会的性別)とのかかわりについて、性差別の問題と関連づけながら、考察してください。

 添削者は主任講師の伊藤教授。コメントも付されていた。

 もう少し生物学的性差の多様性などにふれていただくと、さらに良かったと思います。

 表現は控えめだが要はダメ出し。女性の出産機能(生物学的性差)に関連して女性の就職問題を論じたのであるが、不十分であったようだ。単位認定試験は持ち込み可能なので、生物学的性差に触れた答案を準備しておく必要がありそうだ。

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 通信指導の課題が返却された。択一の課題については、「失敗予防の住まい学」で2問落としていたが、これは問題の読み違えによるもので、この手のケアレスミスは単位認定試験では致命傷だ。

 気になる記述式の課題であるが、遅れて出した「ジェンダーの社会学」はまだ返却されていないが、「日本政治外交史」は返却された。選択した問題は下記のとおり。

 問1 1951年に締結された日米安保条約と、1660年に改定された安保条約は、どのように違うのか論じなさい。

 添削者は主任講師の天川教授で、しっかりとコメントが付されていた。

 51年条約と60年条約の差異を完結にまとめています。その変化を日本の立場の変化に求めていますが、政治指導者のリーダーシップのあり方などにも言及してもらいたかったと思います。

 確かに、この講義のテーマは政治指導に置かれているので、吉田茂と岸信介に触れなかったのは減点か。しかし、800字制限でこれらを盛り込むのも少々厄介だ。

 

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プロフィール
HN:
はやと
性別:
男性
自己紹介:
京都学習センター所属

2013年9月
社会と産業コース卒業

2015年9月
生活と福祉コース卒業

2017年9月
人間と文化コース卒業

2019年9月
自然と環境コース卒業

2021年9月
情報コース卒業

2023年9月
心理と教育コース卒業

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