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大学を2度中退した脱落者が放送大学の名誉学生を目指す物語
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 平成23年度第2学期の最初の試験は「市民と社会を考えるために(’11)」である。本年度から授業内容が一部改訂され、試験の方式も従来の記述式から択一式に変更された。択一式の試験問題については、まったく情報がなかったが、この科目はテキストの持ち込みが可能であるため、それほど心配する必要はない。

問1 次の①~④の記述の中から,適切でないものを一つ選びなさい。
① 人々が社会に対する関心のきっかけはいろいろあるが、問題を考えるきっかけのあり方がその後の問題の考え方の方向を決めてゆくことが少なくない。
② 社会問題に関しては現状を改善するための提言を行うことが大切であるので、昔のことや外国のことを知ることは大事ではない。
③ 社会の中で起こるさまざまな事象は偶然に左右されているようであるが、何らかの因果関係があると考えるのが社会科学の立場である。
④ 「デモクラシーは富める国の産物である」というのは科学的に検証された命題ではない。

問2 印刷教材と放送教材の内容から判断して、次の①~④の記述の中から、適切でないものを一つ選びなさい。
① 現代中国の新しい経済中間層は、各行政区の「消費者協会」などとの関係を保持しつつ、消費者市民社会の担い手になりつつある。
② 現代中国における社会構成は、「国家(幹部)-市民社会(中間層)-民衆(労働者・農民)」という三元的構造になっているが、この市民社会はなお国家との関係性を強く保持している。
③ 21世紀中国における市民社会層の形成は、政治的民主化にいかなる影響も与えていない。
④ 中国にける新しい「改革・開放」政権は、経済発展政策とその実績を、自らの政治的正統原理とすることとなった。

問3 「幸福のパラドックス」と呼ばれるようになった現象はどのような特徴を持っているのだろうか。次の①~④の記述の中から、適切でないものを一つ選びなさい。
① 「幸福のパラドックス」を説明する仮説のひとつとして、人びとの意識が多様なライフスタイル志向へ変化したとする考え方がある。
② 「幸福のパラドックス」を説明する仮説のひとつとして、生活水準の同じ人びとと居住していると、所得水準が同程度に上昇するために、満足度に差が出ないとする考え方がある。
③ 「幸福のパラドックス」を説明する仮説のひとつとして、主観的満足度は環境に慣れてしまう習性があるために、所得水準の上昇は満足度に結びつかないとする考え方がある。
④ 「幸福のパラドックス」とは、所得水準の高い国ほど、所得水準の上昇が人びとの住んでいる地域の社会資本の増加には結びつかないとする現象である。

問4 都市的生活様式とコミュニティ形成に関する次の①~④の記述の中から,正しいものを一つ選びなさい。
① 都市的生活様式は、共通・共同の生活問題を専門処理システムによって解決・処理することが原則となるような生活の営み方である。
② コミュニティ形成は、都市化によって衰退した地域社会の近隣関係を活性化し、かつての村落共同体にみられたような濃厚な人間関係を復活することである。
③ 都市的生活様式は、都市における親しい人間関係を変化させ、とりわけ親族や近隣などの親密なつながりを活性化させるような生活の営み方を意味する。
④ コミュニティ形成は、専門処理システムにますます高度に依存する方向へと改革を進め、より大規模で効率のよいシステム形成をすることである。

問5 次の①~④の記述の中から、適切でないものを一つ選びなさい。
① 独占禁止方は、占領政策の中で、財閥解体によって民主化された日本経済を、再び封建的な非民主的なものへ逆戻りさせることを防止する主要な政策として位置づけられた。
② 19世紀中葉以降、国家が行政機能を拡大することにより、社会問題に積極的に取り組むことを義務付ける「行政国家(福祉国家、社会国家)」の考え方が徐々に一般化する。
③ 国内資源に乏しく、技術的にも第二次世界大戦をはさんで世界水準からの遅れが目立ったがわが国では、高度経済成長に至るまで、国内企業の優劣を決める決定的な要素は、外貨の割り当てを希望通りもらえるかどうかということであった。行政指導に従わない企業には、希望する外貨を割り当てないことが直接間接にしめされることにより、行政指導は領域を問わず実質的な強制力を持ち、産業政策の主要手段となった。
④ 行政国家現象は20世紀に入ってもその歩みをとどめることなく、一貫して今日まで継続している。

問6 多国籍企業に関する次の①~④の記述の中から、適切なものを一つ選びなさい。
① 日本の中小企業が多国籍化する例が報告されている。
② 多国籍企業は全て日米欧の企業である。
③ 多国籍企業は全てアメリカ企業である。
④ 多国籍企業は巨大企業である。

問7 日本における社会科学の展開に関する次の①~④の記述の中から、最も適切なものを一つ選びなさい。
① 「社会」という言葉は、それが使用され始めたころは、民主的な社会という、理想を表す言葉であり、社会科学はそのような理想を追求することが求められた。
② 第二次世界大戦後の社会科学は、「社会運動」の重要性を認めず、「大衆社会」の分析のみ研究を集中した。
③ 日本が近代化していく中で、日本の社会科学は当初から、ヨーロッパ型の国民国家は目指していなかった。
④ 20世紀の当初から第二次世界大戦後にいたるまで、マルクス主義は日本において、社会科学の重要な要素であった。

問8 ローカル化という用語に関する、印刷教材および放送教材においてなされている説明として、次の①~④の記述の中から、適切でないものを一つ選びなさい。
① グローバル化とローカル化とは、どちらがよいとか、どちらが望ましいと議論すべき概念ではない。
② 社会地図はモノグラフとも呼ばれ、個人や集団など、ある社会的単位の社会過程を、それがおかれたローカルな世界のなかで全体的に把握し記述する方法として活用されている。
③ グローバル化といった全体社会の動向の影響を受けながら、それぞれの地域社会での生活が営まれており、人びとに共有される記憶は消滅せずに、伝統として受け継がれていく。我々の暮らしをこのような側面から捉えるための概念がローカル化である。
④ ローカルな世界に生起する現象を理解するための方法の一つとして、標本調査がある。

問9 経済成長と資源の限界に関する次の①~④の記述の中から、適切でないものを一つ選びなさい。
① ジェームズ・ラブロックは「ガイアの仮説」を発表し、有機生命体としての地球を弱らせているのは、人間の人口増加だと主張した。
② ブルントラントは国連において「かけがえのない地球」という報告をとりまとめ、地球の許容量の範囲で経済発展を意味する「抑制された開発」という概念を提唱した。
③ ロバート・マルサスは、「人口は幾何学級数的に増加するが、食料生産は算術数敵にしか増加しない」と述べて、農業生産の限界から人類は絶対的窮乏化に向かうという予言をした。
④ ローマクラブは第一次石油ショックの前年、「成長の限界」という報告書を明らかにし、その中で、天然資源の限界から世界の経済成長は暴力的な形で終焉すると警告した。

問10 社会科学に関する次の①~④の記述の中から、適切でないものを一つ選びなさい。
① 社会科学は、化学の実験のように、一定の仮定を満たす状況を設定して実験できないことが一つの特徴である。
② 社会科学は、多数の人たちが一緒に生活していくときに直面する問題やその解決に必要な知識を提供してくれる。
③ 社会科学には法学や経済学、あるいは、社会学含まれるが、政治学は含まれない。
④ 社会科学の分野では、現実に生起した問題に対して、いくつかの解釈は可能だが、必ず正解があるわけではない。

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プロフィール
HN:
はやと
性別:
男性
自己紹介:
京都学習センター所属

2013年9月
社会と産業コース卒業

2015年9月
生活と福祉コース卒業

2017年9月
人間と文化コース卒業

2019年9月
自然と環境コース卒業

2021年9月
情報コース卒業

2023年9月
心理と教育コース卒業

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